管理者はEVECLOUD認証で使用する各認証要素のポリシーを設定・変更することが可能です。
また、管理ツール内の認証要素の表示名をポリシー設定で変更が可能です。

表示名変更

各認証要素の表示名が変更可能です。変更した認証要素の表示は、管理ツール内での全ての表示に影響を与えます。
変更可能な認証要素は以下の通りです。(以下は管理ツールのデフォルト名称)

  • パスワード
  • PIN
  • TOTP
  • メール認証
  • 一時パスワード
  • QRコード
  • WebAuthn
  • 顔認証
  • 顔認証v2
  • 指紋(UBF-Touch)
  • ICカード
  • ArmZ Key

表示名変更に使用できる文字数は15文字(全角・半角共通)までです。
表示変更後などにデフォルトの表示名が知りたい場合は、「認証要素の表示名」欄の説明文から確認が可能です。
設定の変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

変更した表示名は、ユーザー(個人)設定ページや認証画面にも反映されます。

[補足事項]認証画面では、表示名を変更しても即時に反映されることがありません。
認証画面で「別の方法でログイン」から認証方法の選択画面へ戻り「認証方法の更新」をクリックし、更新します。「次へ」ボタンで認証へ進むと表示名が反映されています。

PWPINTOTPメール認証顔認証指紋認証デバイス認証

パスワード

  1. 管理ツールの右メニューから[認証ポリシー]を選択します。
    認証ポリシーページを開き、左メニューから[パスワード]を選択し、設定画面を開きます。
    「認証要素の表示名」変更に関する詳細は、「表示名変更」を参照してください。
  2. パスワードの最小長さを変更する場合は「入力文字の制限」項目の「文字数を設定する(8~32文字)」にチェックを入れ、最小長さの文字数を入力します。
    パスワードの長さ最小長さは8文字、長さの上限は32文字です。
  3. パスワードに複雑さを設定する場合は「複雑さを設定する」にチェックを入れます。
    複雑さとは複雑なパスワードとは、下記の文字のうち、3種類を1文字以上ずつ含む必要があります。
    • アルファベット大文字(A-Z)
    • アルファベット小文字(a-z)
    • 半角数字(0-9)
    • 半角記号(例:!@#$)
  4. 設定の変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

PIN

  1. 管理ツールの右メニューから[認証ポリシー]を選択します。
    認証ポリシーページを開き、左メニューから[PIN]を選択し、設定画面を開きます。
    「認証要素の表示名」変更に関する詳細は、「表示名変更」を参照してください。
  2. 「入力文字の制限」項目の「PIN番号の長さ」から、「4」「6」「8」いずれかのPINの長さを選択します。デフォルトの長さは「6」です。
  3. 設定の変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

TOTP

ハードウェアトークンの認証処理でクライアントから受信したワンタイムパスワードと比較する際に、許容する範囲のタイムステップを設定します。

  1. 管理ツールの右メニューから[認証ポリシー]を選択します。
    認証ポリシーページを開き、左メニューから[TOTP]を選択します。
    「認証要素の表示名」変更に関する詳細は、「表示名変更」を参照してください。
  2. 「ハードウェアトークンの設定」項目の「認証許容範囲」を任意の数値へ変更します。
    認証許容範囲は「-10 ~ +10」です。
    許容範囲方向タイムステップ値
    過去方向-10 ~ -0
    未来方向+0 ~ +10
  3. 設定変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

メール認証

メール認証は、「ユーザー情報」で登録してあるメールアドレス宛に通知をし、メールに記載されている情報(URLリンクまたは6桁の数字)で認証を行います。
メール認証の認証方法詳細は「認証情報(ユーザーの設定)>ユーザー情報>メール認証」を参照してください。

  1. 管理ツールの右メニューから[認証ポリシー]を選択します。
    認証ポリシーページを開き、左メニューから[メール認証]を選択し、設定画面を開きます。
    「認証要素の表示名」変更に関する詳細は、「表示名変更」を参照してください。
  2. 「認証方式」から「ブラウザでリンクを開く(デフォルト)」または「6桁の数字を入力する」を選択します。
  3. 設定の変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

顔認証 顔認証v2(こども顔対応版)

顔認証 および、顔認証v2(こども顔対応版)に関する設定変更は、管理ツールの右メニューから[認証ポリシー]を選択後、認証ポリシーページを開き、左メニューから[顔認証](または 顔認証v2)を選択します。

設定変更が可能な項目は以下の通りです。

認証要素の表示名

「認証要素の表示名」変更に関する詳細は、「表示名変更」を参照してください。

顔検出エンジン

顔認証時に使用する顔検出エンジンを設定できます。
設定変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

[補足事項] 顔検出エンジン:バージョンの違いと特徴
ファイルサイズの違いにより、認証ページ起動時の初回表示速度が変わります。
動作内容には、ほぼ違いはありませんが「MediaPipe」の方が横向きの検知にも強い傾向があります。
※動作環境により異なる場合もあります。

偽造対策の有効化

顔写真などを使った「なりすまし」を防止する偽造対策が設定可能です。
偽造対策を有効にする事で なりすまし防止に繋がりますが、判定が厳しくなるため認証の成功率は下がる傾向にあります。

目的にあわせて「有効」「無効」を選択します。デフォルトは「無効」の設定です。
設定の変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

[注意事項]バージョン1.9.0 (2024/10) 以前に顔認証を登録したユーザーは、偽造対策を有効にした場合、顔認証の再登録が必要となります。

顔画像の保存

顔認証の検出用顔画像を保存するかどうか設定します。
顔画像を保存しない場合、顔検出エンジンのアップデート時に再登録が必要になります。

[補足事項]「顔画像を保存しない」設定をした場合には、ユーザー(個人)情報の顔認証(または 顔認証v2)ページにて顔認証情報の登録作業後、登録した顔画像は表示されません。顔認証情報の登録があることだけ表示されます。

顔認証リトライ回数

顔認証時に認証を自動でリトライする回数を設定できます。
0~20回が設定可能範囲で、0回の設定でリトライ機能はOFFになります。

指紋(UBF-Touch)

指紋認証ユニット UBF-Touch を利用した指紋認証についての設定です。

  1. 管理ツールの右メニューから[認証ポリシー]を選択します。
    認証ポリシーページを開き、左メニューから[指紋(UBF-Touch)]を選択します。
    「認証要素の表示名」変更に関する詳細は、「表示名変更」を参照してください。
  2. 「指紋認証の厳しさ」を選択します。
    項目内容備考
    指紋認証の厳しさ非常に緩やか(デフォルト)
    緩やか
    普通
    厳しい
    非常に厳しい
    設定を厳しくすると認証が通りにくくなる傾向があります。特に乾燥指や湿潤指の方は認証率が下がります。
  3. 設定変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

デバイス認証

デバイスの認証方法を「クライアント証明書」や 許可した「IPアドレス」、またはそれらの組み合わせによる設定が可能です。運用方法に合わせて組み合わせを選択してください。

デバイス認証を利用した認証セットの詳細は「デバイス認証とクライアント証明書」を参照してください。

  1. 管理ツールの右メニューから[認証ポリシー]を選択します。
    認証ポリシーページを開き、左メニューから[デバイス認証]を選択します。
    「デバイス認証種別」の任意の組み合わせを選択します。
  2. 設定変更後は必ず[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

許可IPアドレスの追加

  1. デバイス認証ページにて、「許可IPアドレス一覧」の右上にある[+]アイコンをクリックします。
  2. 「許可IPアドレスの追加」ダイアログが開きます。許可するIPアドレス(範囲指定する場合はCIDR表記)を記入し、[追加] ボタンをクリックします。

  3. 「許可IPアドレス一覧」に新しく許可したIPアドレスが追加されました。
    [保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。

許可IPアドレスの削除

  1. デバイス認証ページにて、「許可IPアドレス一覧」の右上にあるdeleteアイコンをクリックします。
  2. リストの右端にチェックボックスが表示され、削除したい IPアドレスが選択可能になります。
  3. 削除したい IPアドレスを選択し、リストにチェックが入ると[削除]ボタンが表示されるので、[削除]ボタンをクリックして IPアドレスの削除を実行します。
  4. IPアドレス削除を終了させたい場合は、右上のdelete_foreverアイコンをクリックして、 IPアドレス削除モードを終了させます。[保存]ボタンをクリックし、設定内容を保存します。