管理ツールから、CSVファイルによりユーザー情報を一括で追加・編集する手順です。
尚、管理ツールからは一度にインポートできる容量に制限がありますので、下記内容を超える場合は「ユーザー管理用コマンドライン版ツール」の使用をおすすめします。

ユーザー情報のインポート方法

  1. 右メニューから[ユーザーとグループ]を選択し、「ユーザーとグループ」ページを開きます。
    グループ一覧から、ユーザーの編集を行いたい任意のグループを選択します。
  2. 選択したグループの管理ページが開きます。
    ユーザー管理タブ内のユーザー一覧右上のuploadアイコンをクリックします。
  3. 枠内にファイルをドラッグ&ドロップまたは、枠内をクリックするかしてファイルを選択します。
    顔認証v2用の顔画像はCSVファイルと同時にインポートする必要があります。
    ※CSVファイルに画像ファイル名の記載が無い場合はインポートが成功しても登録されません。

    尚、インポートできるファイル容量には以下の制約があります。
    • CSVファイルの最大数は20ファイルまで
    • 画像ファイルの最大数は300ファイルまで
    • 顔認証の1画像ファイルサイズは100KBまで
    • インポート可能なファイル合計サイズは5MBまで
  4. インポートするファイルに間違いが無いか確認後、[インポート]ボタンをクリックしてインポートを実行します。
  5. インポート完了を知らせるダイアログの[✕]をクリックして画面を閉じます。
  6. 表示中のグループに対してユーザーが追加されていることを確認します。

インポート用顔画像フォーマット

顔認証v2用にインポートする顔画像は以下のフォーマットで準備する必要があります。
フォーマットの条件を満たしていない場合、インポートに失敗したり、もしくはインポートに成功していても顔認証の基準を満たしていないなどの理由で、顔認証v2の認証要素として登録されない場合があります。

  • JPEG形式
  • 画像ファイルサイズは100KB以内
  • 顔全体+顔周辺部(顔サイズx2倍程度)
  • 顔のサイズは縦/横 200ピクセル以上
  • 周辺部込みで 縦/横 400ピクセル程度
  • マスクの着用がないもの
  • 手ブレ・ボケ等のないもの
  • 目を閉じたり、隠れていないもの

CSVファイルのレイアウト

ユーザーデータのCSVファイルのレイアウトは以下のCSVフィールド名をカンマ区切りで指定します。行単位で「mode」を指定して、「userid」をキーにユーザー情報に対して追加、更新又は削除を行います。

  • 必須項目以外は省略可能です。
  • 列の順序は変更可能です。
  • CSVファイルの文字コードは「SHIFT-JIS」で作成してください。
追加モードのみ
CSVフィールド名項目名必須補足
modeモード文字列add:追加
update:更新
delete:削除
useridユーザーID文字列例:USER001,User001,user001
  2コ目以降↑全てエラー
usernameユーザー表示名文字列詳細は「ユーザーの追加・削除・検索」を参照
mailメールアドレス文字列有効なメールアドレスのみ
role権限
数値1:一般ユーザー
2:グループ管理者
3:組織管理者
disableユーザーロックブールtrue:ユーザーをロックする
false:ユーザーをロックしない(デフォルト)
boEnable認証情報の持ち出しを許可するかブールtrue:持ち出しを許可(デフォルト)
false:持ち出しを許可しない
boDeletePeriod持ち出し情報の削除期限(日)数値デフォルト30日
boUpdatePeriod持ち出し情報の更新期限(日)数値デフォルト1日
template16パスワード認証のパスワード文字列詳細は「ユーザーの追加・削除・検索」「パスワード」を参照
template104TOTP認証のシードキー文字列Base16エンコード文字列
詳細は「TOTP」を参照
template109PIN認証のPIN数値詳細は「PIN」を参照
template110QRコード認証のPIN数値詳細は「QRコード」を参照
template54(注)顔認証の顔画像文字列(注) 管理ツールからのインポートでは使用不可。コマンドライン版でのみ有効。
template55顔認証v2の顔画像文字列JPEG形式の顔画像ファイルを指定:
画像ファイル名.jpg(拡張子の有無はどちらでも可)
idm_[アプリケーションID]_useridIDマネジャーのユーザーID文字列[アプリケーションID]は、61000~61100 のアプリケーションID
idm_[アプリケーションID]_passwordIDマネジャーのパスワード文字列
idm_[アプリケーションID]_param1IDマネジャーの予備ID-1文字列
idm_[アプリケーションID]_param2IDマネジャーの予備ID-2文字列
saml_[アプリケーションID]_spnameSAMLのSPユーザー名文字列
saml_[アプリケーションID]_passwordSAMLのChormebook暗号化パスワード文字列
winlogon_[インデックス番号]_usernameWindowsログオンのユーザー名文字列
  • ローカルアカウント:コンピュータ名\ユーザーID
    (1~20文字、半角英数記号(ASCII)のみ)
  • Active Directoryアカウント:ユーザーID@ドメイン名
  • Microsoftアカウント:MicrosoftAccount\ユーザID
  • Microsoft Entraアカウント:azuread\ユーザID
(AD・Microsoft・EntraIDアカウントは、1~200文字、半角英数と @(アットマーク)、.(ピリオド)、-(ハイフン)、_(アンダーバー)のみ)
winlogon_[インデックス番号]_passwordWindowsログオンのパスワード文字列
winlogon_[インデックス番号]_descriptionWindowsログオンの説明文字列
logonas_add権限の委譲元(代理認証を許可する)ユーザーの追加文字列存在するユーザーのみ
mode:updateのみ
  • logonas_add:権限の委譲元ユーザーのユーザーID
  • logonas_delete:権限委譲を解除する委譲元ユーザーのユーザーID
詳細は「代理認証」を参照
logonas_delete権限の委譲元(代理認証を許可する)ユーザーの削除文字列
startユーザーアカウントの有効期限を有効にする場合、期限の開始日を設定文字列期限の記述形式:yyyy/MM/dd
※上記形式以外の入力では無効となる

有効期限の詳細は「ユーザー情報」を参照
endユーザーアカウントの有効期限を有効にする場合、期限の終了日を設定文字列
CSVファイルの入力例
userid,mode,username,mail,role,template16,template109,template55,idm_61000_userid,idm_61000_password,idm_61000_param1,idm_61000_param2,idm_61001_userid,idm_61001_password,idm_61001_param1,idm_61001_param2,saml_70000_spname,saml_70001_spname,winlogon_1_username,winlogon_1_password,winlogon_1_description,winlogon_2_username,winlogon_2_password,winlogon_2_description
hanada_akira,add,花田 明,hanada_akira@dds.co.jp,3,p@ssword,123456,hanada_akira_20250911.jpg,idm1@hanada,idm1@password,idm1@param1,idm1@param2,idm2@hanada,idm2@password,idm2@param1,idm2@param2,spname70000@hanada,spname70001@hanada,winlogon@hanada,p@ssword,desc1,winlogon2@hanada,p@ssword,desc2
imagawa_keiko,add,今川 恵子,imagawa_keiko@dds.co.jp,2,p@ssword,123456,imagawa_keiko_20250911,idm1@imagawa,idm1@password,idm1@param1,idm1@param2,idm2@imagawa,idm2@password,idm2@param1,idm2@param2,spname70000@imagawa,spname70001@imagawa,winlogon@imagawa,p@ssword,desc1,winlogon2@imagawa,p@ssword,desc2
yoshioka_hiroshi,add,吉岡 博,yoshioka_hiroshi@dds.co.jp,1,p@ssword,123456,yoshioka_hiroshi_20250911.jpg,idm1@yoshioka,idm1@password,idm1@param1,idm1@param2,idm2@yoshioka,idm2@password,idm2@param1,idm2@param2,spname70000@yoshioka,spname70001@yoshioka,winlogon@yoshioka,p@ssword,desc1,winlogon2@yoshioka,p@ssword,desc2

[注意事項]
管理ツールからCSVでユーザーデータをインポートする際は、グループ選択の後にインポートを行うため「groupId」の記載は必要ありませんが、コマンドライン版でユーザーデータをインポートする際、CSVには「groupId」の指定が必須となります。